液体窒素の性質
液体窒素14N2および液体窒素15N2における窒素-核スピン-格子緩和時間T1の測定結果を、77-3Kから臨界温度までの液体-蒸気共存線および臨界密度から145Kまでの流体について報告するとともに、分子再配向相関時間τQおよび分子角運動量相関時間τ srの値を求めた。 τ Qとτ srの値とそれらの関係を、分子性液体における分子再配向の様々な理論の観点から議論した。 また,τ Qとτ srの値をコンピュータシミュレーションによって予測された値と比較した。 その結果、液体窒素中の分子再配向は、おそらく三重点付近の温度を除いて、古典的な再配向拡散によるものではないと結論づけられた。 より高い温度では、再配向は平均してかなり大きな角度で行われており、そのプロセスはある程度量子力学的である可能性が示唆された。 このシリーズの論文Iについては、参考文献を参照してください)
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