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1980年以降に生まれた日本人の平均身長が低下していることが判明

日本人の成人の平均身長は、栄養状態や公衆衛生状態の改善により、過去100年間で約15cm伸びていましたが、1980年以降に生まれた人の平均身長は低下し始めていることが最近の研究で明らかになりました。

国立成育医療研究センター(東京)の研究チームは、約315万人の成人のデータを分析し、平均身長の減少傾向は、国内で低出生体重児(出生時の体重が2,500g以下)が増加していることに起因すると結論づけました。

森崎なほ氏らの研究結果は、昨年のJournal of Epidemiology and Community Healthに掲載されました。

それによると、日本人の成人の平均身長のピークは、1978年と1979年に生まれた人で、男性は171.4cm、女性は158.5cmでした。

低出生体重児の割合と成人の身長との間には「強い逆相関」があることがわかりました。

厚生労働省の統計によると、低出生体重児の割合は、1970年代後半には5.1%でしたが、2007年には9.7%と約2倍に跳ね上がりました。

これまでの研究で、低出生体重児の身長は大人になってから低くなる傾向があることが指摘されています。

センターの森崎ライフコース疫学部長らは、1969年から1996年に生まれた日本人成人の平均身長の推移を調べました。

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  • 研究者たちは、低出生体重児の割合と成人の身長に「強い逆相関」があることを発見しました。低出生体重児の割合と成人の身長には、強い逆相関があることがわかった。 | GETTY IMAGES'a strong inverse correlation' between the rate of low-birth-weight infants and adult height. | GETTY IMAGES

KEYWORDS

children, 誕生、身長

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