PEG 3350 Use Not Associated With Abnormally High Glycol Levels in Children
Columbus, OH – June 2018
MiraLAXとして最も一般的に販売されているポリエチレングリコール(PEG)3350は、便秘の治療のために子どもたちに頻繁に投与される市販の下剤です。 しかし、最近、この下剤を服用した後に子供の行動が変化したという親御さんからの報告を受け、米国食品医薬品局(FDA)は、PEG 3350が子供の精神神経系のイベントに寄与しているかどうかについての研究を要請しました。
PEG 3350に関する懸念の1つは、神経毒性のある化合物であるエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコールが微量に含まれているのではないかということです。 Journal of Pediatrics誌に掲載された新しい研究では、Nationwide Children’s Hospitalの医師科学者が、PEG 3350を服用している子供と未治療の子供の血液中のこれらの化合物のレベルを評価しました。
研究者らは、PEG 3350を服用している子供と未服用の子供の両方において、3つの化合物のレベルが非常に低いことを発見しました。 エチレングリコールとトリエチレングリコールのベースラインレベルは両グループ間で差がなく、ジエチレングリコールのレベルは治療を受けている子供たちの方が対照群よりも実際に低かったのです。
対照群の子どもたちの血液中に3つの化合物がすべて検出されたことは、すべての子どもたちが日常的にこれらの化合物にさらされていることを示しています。
本研究の筆頭著者であるケント・ウィリアムズ医学博士(Nationwide Children’sの消化器内科のメンバー)によると、研究室で働いている大人の血中にもこれらの化合物が検出されたとのことです。
この暴露はどこから来るのでしょうか?
「FDAは、ある種のPEGポリマーを食品添加物として、またローション、クリーム、メイクアップなどの商業製品に使用することを承認しています」とウィリアムズ博士は言います。
また、PEG 3350を慢性的に使用しても、これらの化合物の血中濃度が持続的に上昇することはありません。PEG 3350投与後に測定されたエチレングリコールとジエチレングリコールの最大濃度は、対照サンプルで測定されたこれらの化合物の最大濃度よりも低かったのです。
「実際、ある対照群の子どものエチレングリコールの濃度は、PEG 3350で治療を受けた子どもに見られた最高濃度のエチレングリコールの約2倍でした」と、オハイオ州立大学医学部の臨床小児科助教授でもあるWilliams博士は言います。
ウィリアムズ博士らは、ごく微量のエチレングリコールやその他の化合物を含むPEG 3350の潜在的な毒性副作用の可能性は極めて低いと結論づけています。 行動上の問題に関する報告は、おそらく下剤を服用したことによるものではなく、便秘に関連して発生する傾向があると考えられます。 行動上の問題は、便秘の子供によく見られるもので、攻撃性、抑うつ、不安、感情的反応の増加などがあります。
「私が親御さんにお伝えしているのは、ミララックスの潜在的な副作用は非常に少なく、コントロールされない便秘による合併症は非常に深刻なものになるということです」とウィリアムズ博士は言います。