フラクショナル・シェア
フラクショナル・シェアとは?
株式の1株に満たないことを端株といいます。 このような株式は、株式分割、配当金再投資プラン(DRIP)、または同様の企業行動の結果として生じることがあります。
重要なポイント
- 端株とは、株式の一株に満たない部分のことです。
- 端株は株式分割で生じることが多く、必ずしも偶数株になるとは限りません。
- 合併や買収では、企業があらかじめ決められた比率で新しい普通株を組み合わせるため、端株が生じます。
- キャピタルゲイン、ドルコスト平均法、配当金再投資プランでは、投資家に端株が残ることがよくあります。
- 端株は公開市場では取引されません。端株を売却する唯一の方法は、大手証券会社を通じて行うことです。
端株について
端株は、配当金再投資プラン、株式分割、合併、買収など、さまざまな方法で生まれます。 配当金再投資プランとは、配当金を出している企業や証券会社が、投資家に配当金を使って同じ株を買い足すことを認める制度です。 この金額は、より多くの株式の購入に「滴り落ちる」ように戻ってくるので、全株に限定されません。
株式分割
株式分割は、必ずしも偶数株になるとは限りません。 2株を3株に分割した場合、投資家が所有する2株に対して3株の割合で株式が発行されるため、奇数株を持っている投資家は分割後に端数株を持つことになります。
Mergers and Acquisitions
Mergers and Acquisitions(M&As)でも端株が発生することがあります。
証券会社の中には、顧客に端株を販売するために意図的に全株を分割するところがあります。 このような株の分割は、アマゾン(AMZN)やグーグルの親会社であるアルファベット(GOOGL)のような高価格帯の銘柄に多く見られます。 2020年3月現在、AMZNは1株あたり1,800ドル以上、GOOGLは1株あたり1,100ドル以上で販売されています。 個人投資家がこうした企業の株式を購入するには、端数株が唯一の手段となることがよくあります。
例えば、資金が限られている若い投資家が、アマゾンの株を買おうと思ったとします。
例えば、資金の少ない若い投資家がアマゾンの株を買おうとした場合、1,000ドルの投資額では全株を購入することはできませんが、端数を売ってくれる証券会社を見つけることができます。
株式分割や合併・買収の際、株主には端株の代わりに現金を得るという選択肢が与えられることがあります。
端株の売買
端株を売るには、大手の証券会社で、他の端株と合算して1株になるまで売ってもらうしかありません。
誰もが端株を持っていたいと思っているわけではありません。 ある投資家が、1株あたり12ドルのXYZ株を225株持っていたとします。 しかし、2株を3株に分割すると、1株あたり8ドルの価格の337½株になってしまいます。 もし市場でXYZの株式に対する需要が高ければ、端数の株式を引き受けてくれる証券会社が見つかる可能性が高くなります。 あるいは、もう半分の株を売って総株数を338株にしてくれる証券会社を見つけることもできるでしょう。
端株の実例
2019年11月、インタラクティブ・ブローカーズが大手オンライン・ブローカーの中で初めて端株取引を提供しました。 2020年1月29日には、フィデリティが株式とETFの端株取引を提供すると発表しました。