旧約聖書と新約聖書とは？

旧約聖書（OT）と新約聖書（NT）は、神の聖なる言葉である聖書の2つの部分です。 旧約聖書は「古い」と呼ばれていますが、それは時代遅れであったり、無関係であるという意味ではありません。 旧約聖書は、キリストが来られる前の神の約束と神の民との関係を記録しているということなのです。

サイズ、スタイル、時間軸の違い

39冊の本からなる旧約聖書は、聖書全体の約4分の3を占めています。 新約聖書は27冊で、残りの4分の1を占めています。 旧約聖書は、天地創造から紀元前400年頃までの人類の歴史を扱っており、その期間は数千年にも及びます。 新約聖書は、イエス・キリストの生涯と初代教会の時代を記録したもので、約100年しか経っていません。 新約聖書には、イエス・キリストの生涯と初代教会についての歴史書（福音書）があります。 新約聖書は、イエス・キリストの死と復活を描いた歴史書（福音書）と初代教会についての書物があり、その後に多くの手紙があり、最後に未来についての予言書（黙示録）があります。

旧約聖書を貫く緋色の糸

旧約聖書は、神が命を吹き込んで天地を創造されたことから始まります（創世記1・2章）。 そして、最初の人間の夫婦が簡単な命令にも従わず、この不従順が被造物全体、とりわけ神と人との関係に深く影響を与えたことが語られています（創世記3章）。 しかし、神は救い主を約束することで、神のもとに戻る道を開くための措置を講じました。 それは、最初の罪を犯した直後、創世記3章15節にまで遡ります。 エバの子孫によってサタンの力が打ち砕かれることを約束されました。 この子孫とは、イエス様のことです。

神の民としてのイスラエルの人々

神は一人の男、アブラハムを選んで新しい国、イスラエルの父とし、その子孫によって地上のすべての家族が祝福されることをアブラハムに約束されました（創世記12:1-3）。 イスラエルは12の部族から構成されています。 ある時、彼らはエジプトに400年間住んでいましたが、エジプトの王から虐待を受け、奴隷として扱われていました（出エジプト記1章）。 その後、神はモーセという指導者を起こし、彼らをエジプトから約束の地へと導きました（出エジプト記13：17～22）。 神は民に律法を与え（出エジプト記20章）、民と契約を結びました（出エジプト記34章10、27節）。神は民の神となり、民は神の民となり、神に従うことが求められました。 しかし、神の誠実さと愛を信じず、頑なに従わなかったために、成人したイスラエル人は全員、約束の地に行くことができませんでした（民数記14：22～23）。 彼らは死ぬまで砂漠をさまよい続けなければなりませんでした。 旧約聖書と新約聖書の多くの箇所で、この悪名高い不従順は、従うべきではない例として設定されています。

神の忠実さとイスラエルの不従順

約束の地に入ったイスラエル人は、すぐに神を忘れ、しばしば他の神々を崇拝しました。 また、神の御心に反しているにもかかわらず、自分たちの王を欲しがりました（第一サムエル8:7）。 しかし、2代目の王であるダビデは伝説的な人物となり、神の心に適う人物となりました（1サムエル13:14）。

旧約聖書には、ダビデ王の後、イスラエルの人々が何度も何度も神を捨て、ついには追放された時代についても、多くの予言書や歴史的な記述があります。 しかし、神はご自身の民を見捨てませんでした。 旧約聖書は、民を救い、神との関係を回復するメシアであるイエスの到来を待ち望んでいます。 イエス様は、罪人の罪を取り除くために来られました。 人がイスラエルの民に属するかどうかは関係ありません。イエスは敵意の仕切り壁を取り去り（エペソ2:14）、すべての人がキリストにあって一つになりました。

新約聖書の最初の4冊の本は、イエスの誕生とその生涯を描いています。

新約聖書の最初の4冊は、イエスの誕生と生涯を描いています。 その後、パウロをはじめとする使徒たちが、新しく建てられた教会や個人に宛てた手紙が続き、その中でイエスという人物が何度も脚光を浴びます。

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